YouTubeで予告を見た時、劇場で見たい!!と思い、無事に見ることが出来ました! 上映されている劇場の数が多くなったこともありますが、私が行った日は全ての回で満席状態(ただコロナ対策で一席ずつ空いている状態)。注目度の高さを感じました。
韓国SFエンターテイメント超大作、ということでしたが、セリフ一つひとつが深く、重く、「生と死」について考えさせられる哲学的要素もふんだんに盛り込まれた気合たっぷりの映画のお話をしていきます。
死なないクローン
あらすじの大枠は、「余命わずかなエージェント」に任されたミッション、「死なないクローン」の護衛をすること。
この2人が行動を共にしていく中で、生活体験を通して感情の変化を追ったロードムービー的要素と、死なないクローンという設定から、人間ではない「クローン」が発するパワー、無限の可能性を映像化するうえでSFで表現されたようですね。
24時間眠らない、毎日毎日注射をされて、終わらない一日を過ごすクローン。
このクローンを通して、生と死、生きる意味を丁寧に描いてありますが、クローンが発するセリフ一つ一つが重く、深いので考えさせられる上に、これも演出なのか、役者ごとに顔アップのシーンが非常に多く、目の動きや微妙な感情の変化を細かく感じることが出来ました。
ソボク映画の公式サイトを見ていても、このクローンが持っている特別な力を表現するのに、分析を重ねて、美術チームと何段階も分けて作りこんでいった様子が書かれています。
確かに映画の中でも、ストーリーが進んでいくと同時に、「怒り」や「悲しみ」「葛藤」などクローンの感情の変化も大きくなっていき、SFの迫力もどんどん上がっていきます。

主演2人の演技がうますぎる
余命わずかなエージェント、ギホンを演じる「コン・ユ」 生きたくて生きたくて欲深くて、それを自分でもわかっていて、苦しみながら生きている男性を見事に演じられています。
個性的な表現と演技力で人気の若手大型俳優として韓国ではかなり有名な俳優さんなんですね。私が初めて拝見したのはフィンランドロケの映画「男と女」。この映画もとても良くて何度か見てしまいました。今回の役どころはアクションなので全然違いますが、クローンとのやり取りの中で複雑な心境の変化を目だけで表現されていて、改めて演技に引き込まれてしまいました。。。
死なないクローン、ソボクを演じているのは「パク・ボゴム」 毎日注射漬け、24時間眠ることもなく、研究所の中で実験に付き合わされる毎日・・・。 人として扱われない「実験体」の役どころなので、非常に難しかったことは想像できます。
普通の生活をしたことない役なので、食事をすること、ほかの生き物が動いているのを見ることすべてが初めて。その純粋な新鮮な感情表現を、幼い子供のような様子を見事に表現されている、プラス、怒り・苦しみなどの表現が爆発してくる後半戦の激しい感情も人が変わったかのように演じられていて、すごいなぁ・・・と感動しました。。。
二人ともイケメンで、目の保養としても良い2時間(笑)
ギホンとソボクは他人ですが、兄弟のような絆が徐々に生まれてきますが、2人の髪型が似ているのは演出なのでしょうか☆彡
不老不死は本当の人間の幸せにつながるのか?
今回の大きなテーマ、「不老不死」 生きる意味とは・・・というところなのですが、この映画の中でも、それぞれの立場の正義がぶつかり合う内容になっていますが、果たして本当に「死」がこなければ人間は幸せになれるのか・・・。
映画の中でもいろいろセリフが出てきますが、
☆彡 死があるから、生きようと頑張れる
☆彡 死があるから、今生きている使命を考える
宿題も期限があるからやろうと思う、にも通じるように思いますが、個人的にも生きるということは「死」に向かって進むこと、は一つあると思っています。「死」があるから、いかに楽しく、幸せにやっていけるのか?を模索するように設定されているようにも感じます。
なぜ「死」が恐ろしいのか? これは人間にとって永遠のテーマでもあるように思いますが、自分自身が何が本当に必要で、充実感があって、幸せな気持ちになれるか?ということが明確にわかっていて、欲コントロールが出来れば、魂が動いている間をしっかり「生きる」ことをしていれば、それを終える時そこまで恐怖に感じることはないのではないか?と今の私は考えています。
※これはあくまで老衰のお話しです。他人に無理やり終了させられるような事例については含みません!
映画を見終わったあと・・・
いつも映画を見た後は、自分の感想や想いがどんどこ出てきて言語化出来るのですが、この映画に関してはとても不思議な気持ちになって感想や映画自体の分析も全然できませんでした・・・。それくらいココロを持っていかれる映画だったんだと思います。
まだなにか自分の奥にある感情が出てきそうで、見終わったあともオフィシャルHPを読み込んだり、主演2人のインタビュー動画を見たり・・・。
今の状況考えると、誰かを誘って映画に行くことは難しいですが、この映画は特に見終わったあとに意見を言い合いたい映画ですね☆彡
生と死の問題は、きっと見る人それぞれで出てくる感情や言葉が違います。その違いを共有できれば、またこの映画の新たな楽しみが見つかりそうです。

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