芸術が語れるほど詳しくはありませんが、とにかく芸術が好き、美術を見るのが好き、です。中でも特にシャガールが一番テンションが上がるというか、実際の絵と対峙した時、ココロが躍る感覚があります。それはいったい何なのか、、、魂レベルの話だとは思いますが、シャガール自身が激動の時代を生き、さまざまな自身に起こった経験から湧き上がるものを作品に込めた「念」のようなものが伝わってくるのだと思います。
人生経験が大きく作品に反映
第2次世界大戦中に7年間にわたり、アメリカに亡命していたシャガール。1948年にフランスに戻り、1949年からは陶器の制作、1951年からは彫刻の制作に力を入れるようになります。
フランスに戻った後は、南仏へ移りすみ、小さな町で作業を進めます。
娘のイダが1916年に生まれ、このころに全力を注いだのが大衆芸術のための学校や地域住民のためのアトリエ、美術館の創設であり、学校にデッサンの授業を取り入れたりといった活動を中心にしていました。
戦争、ユダヤ人への迫害、亡命、故郷の喪失などに加えて、アメリカの亡命中に愛妻のベラを感染症で失ってしまいます。
これらの経験が大きく作品に影響を与えていると言われています。
シャガールといえば、鮮やかな色彩と幻想的なモチーフが特徴だと思います。
個人的には、特にシャガールの絵画の発色は本当に美しいなといつも見惚れてしまいます。



キュビズム
キュビズムといえば、ピカソを思い浮かべる方も多いと思いますが、シャガールもこのキュビズムの手法を使った作品が数多くあります。例えば一つしか描かれていない「目」は不自然である、といった考え方から反対の方向からも眺めてみた目を加えることによって顔を完成させる、といった手法。
3Dを平面の2Dに落とし込んだときの究極のカタチ、とも言えるのではないでしょうか。
20世紀の芸術全般に大きな影響を与えることになり、透視図法や陰影法を捨てることによって、新たな表現方法として確立してきました。
シャガールがこのキュビズムと出会ったのが1911年ごろだと言われています。
また、作品に登場する男女の絵のほとんどが、彼自身と愛妻ベラを描いたものだと言われています。
色彩の美しさ
特に「ワイングラスを掲げる二人の肖像」という絵は、2人の生活がとても幸せな時期で、芸術制作活動においても調子がよく、もっとも幸せだった時の作品で、この絵の色彩は足が止まるほど美しい。
そのほかの作品では、ユダヤ人への迫害や、戦争を表現した暴力的な激しい作品も多くありますが、そこにも色彩とシャガールが受けた精神的な苦痛を表現しています。
中には、「回想」や「画家と妻」という作品のように、1枚の絵の中にいくつかの色面に塗り分けれたものもあり、そこには決まった法則があるわけではありませんが、時間と空間を飛び越えた感覚になるような作品もあります。
晩年は、ロンドンのウォーターゲート劇場やパリのオペラ座の壁画や天井画など、大規模な装飾を手掛けています。このオペラ座の天井画ですが、無料で見れる場所を用意してくれていますが、全体を見ることは出来ませんが、ぜひ足を運んでみてください。一部だけでもやっぱり生でみるシャガールの色使いはとても綺麗で魅了されてしまいます☆彡

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