1989年に公開された「バクダッドカフェ」という映画。この映画は今でも伝説的に愛され続けている作品の代表格。西ドイツの映画で、91分の中に人間関係のすべてが詰まっているような、見終わったあと、ココロがじんわりを温かくなる作品で、もしご存知ない方はぜひ一度ご覧になってみてほしい1本です。
ほぼカフェのシーンのみ
物語のほとんどがカフェで展開されていきます。特に派手なシーンがあるわけでもなく、有名監督でも有名な出演者がたくさん出ている作品でもありませんが、こんなにもそれぞれの存在感や世界観をしっかりと感じられる映画はなかなかないように思います。
ドイツから夫と共にアメリカ旅行に来たジャスミンは、夫婦ゲンカの末に1人で車を降り、モハーベ砂漠にあるモーテル兼カフェ「バグダッド・カフェ」にたどり着く。バグダッド・カフェには不機嫌な女主人ブレンダら一癖も二癖もある人々が集い、いつも気だるいムードが漂っていた。しかしジャスミンの出現により、彼らの心は次第に癒やされていく。※引用:映画.com HP
人間関係が滞り、すべてがうまく回っていないところへ、違う存在、一人の女性の存在が大きく世界を変化させていく。
カフェの店主とジャスミンとのココロの交流、友情は見どころの一つです。
また、絵を通じての男女の気持ちの交流も静かに描かれていますが、とても重要なストーリーの軸の一つとして位置しています。
舞台になったカフェは、アメリカのロサンゼルスとラスベガスの中間に位置していて、実在しているそうです。
第61回 アカデミー賞 主題歌賞
この映画といえば、主題歌を思い浮かべる方も多いと思います。
とても印象的に流れる ~I am calling you, Can’t you hear meI am calling you~
映画を知らなくても一度は聞いたことある!という人もいらっしゃるでしょう☆彡
Calling You コーリング・ユー : Jevetta Steele ジェベッタ・スティール
人間関係の化学反応
この映画を見ていると、人間関係のすべてが詰まっている。
そもそも人間関係はめんどくさいのが前提。だからこそ面白いのかもしれません。そのめんどくささをどう解決していくのか?
自分自身を変化させていきながら、ココロを整えて人と向き合う自分を作っていく、そうしていくことでまた新しい目の前の世界を楽しむことが出来る・・・と宇宙にはルールがあるように思います。
陰陽、体感として辛いことがなければ、楽しいと感じられないように設定されているのでしょうか☆彡
そんな哲学的な要素も多分に含まれている本作は、多くの人のココロにじんわりと刺さっていく。
美術的なセンスの良さ
監督は撮影現地を見た時に、その荒涼とした土地を見て、映画の展開を考えていったそうですが、
美術監督は映画化にあたって3つの提案をしたと言われています。
「給水塔を作ること」「給水所には屋根をつけること」「モーテルにネオンのサインをつけること」
これが映画の中でとても印象的で、美術的センスを感じさせる映像を作り出しています。
今の最新の映像と比べるともちろん映像的には画質は劣りますが、そういうテクノロジーの進化は関係なく、センスの良さを感じることが出来ると思います。
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